コラム
建材
スレート屋根の情報まとめ!特徴やメリット・デメリット、他の屋根材との違いとは
2021.07.08
CONTENTS
ガルバリウム鋼板や瓦など、さまざまな屋根材の種類があり、スレートも代表的な屋根材の一つです。
これから新築や屋根リフォームをしようと検討している方のなかには、
「スレート屋根を屋根材として採用したいが、特徴やメリットなどを知りたい」
という方もいるでしょう。
そこで今回は、スレート屋根の特徴やメリット・デメリット、費用相場などを解説します。アスベストとの関係についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、スレート屋根の素材や種類、耐用年数などの特徴について見ていきましょう。
なお、スレート屋根は「カラーベスト」「コロニアル」といって呼ばれる場合もありますが、これはスレート屋根の商品名のことです。ただ、商品名としてではなく、スレート屋根全般を指す意味合いで使われることもあります。
セメントが主原料となっており、加工しやすいことからさまざまな色、デザインのものがあります。
●天然スレート:天然の粘板岩を板状に薄く加工した屋根材
●化粧スレート:メントに繊維素材を混合して薄い板状に加工した屋根材
このように、使用する原材料の違いによって、種類が分けられています。ただ、天然スレートは粘板岩を使用することから価格が高く、一般の住宅ではほとんど使われません。日本では、東京駅の屋根などに使用されています。
そのため、住宅用語として「スレート」と表現する場合、セメントを主原料とする「化粧スレート」を指すことが一般的です。
参考:テイガク|どこよりも詳しいスレート屋根の全情報-いったいどんな屋根なのか?
このように、1990年代中頃以前はアスベストを使ってスレートを製造していたことから、高い耐久性を実現できていました。
しかし、1990年代中頃から、アスベストを使用できなくなったため、15〜25年と耐用年数が短くなっているのです。
ただ、品質改良が行われ、アスベストを使わなくても高い耐久性を維持できるようになり、2000年代後半頃から製造されているスレート屋根の耐用年数は30年前後となっています。
「最近のスレート屋根であれば、アスベストの心配はないの?」
「自宅のスレート屋根にアスベストが使わせれいるかもしれない…」
といったように、スレート屋根とアスベストについて疑問を持っている方も多いでしょう。
ここでは、スレート屋根の歴史とアスベストとの関係について詳しく解説します。
しかし、天然スレートは天然の石を主原料とするため大量生産ができないうえに、単価が高いため、セメントを使った化粧スレートが普及しました。
「アスベスト=健康被害がある」というイメージが強いですが、スレートを割れにくくする素材として重宝されており、実際に、この頃に製造されたスレートの耐用年数は35〜40年程度です。
しかし、アスベストを使用せずに耐久性の高いスレート屋根を製造する技術がなかったため、この頃のノンアスベストのスレートは15〜25年程度の耐用年数しかありません。
また、商品や製造ロットによっては、急速に劣化が進行し、屋根が剥がれたり、割れたりする症状が見られるケースもあります。
現在普及しているのは、アスベストを使用しておらず、なおかつ耐用年数30年程度を期待できる製品となっています。
このように、スレートはアスベストの有無や製造時期によって、耐用年数などに大きな差があるのです。
「自宅のスレートにアスベストが含まれているかもしれない」
と不安に感じている方もいるでしょう。
結論として、アスベスト入りのスレート屋根の家に住んでいても、葺き替えなどの屋根リフォームが必要になるまでは、特別な対処は不要とされています。
というのも、アスベストが飛散するリスクがあるのは、葺き替えなどの屋根リフォームや解体を行うときであるため、繊維が飛散する行為をしなければ問題ないからです。
もし、屋根リフォームが必要になった場合は、「撤去費用を払って、葺き替えを行う」「撤去費用を抑えるためにカバー工法を行う」という2つの選択肢があります。
葺き替えを行う場合、アスベスト飛散対策が必要となるため、通常の葺き替え工事の費用よりも1.2〜1.3倍ほど工事費用が高くなるケースが多いでしょう。
現在普及しているスレートは、ノンアスベストで耐久性が高いため、安心して採用できます。
ここでは、スレート屋根の真リットを見ていきましょう。
ほかの屋根材と比較した場合の違いを見ていきましょう。
参考:ハピすむリフォーム「屋根材の種類と選ぶポイントは?種類の比較と人気メーカーの屋根材を紹介」
このように、ガルバリウム鋼板や陶器瓦などとひかくして単価が安く、導入コストを抑えられるのです。
セメントは加工しやすく、白や黒、グレー、ブラウンなどの定番色から、ブルーやグリーンといった色まで、さまざまな色展開があります。また、他の屋根材と比較して、波型やストレートなど、デザインの種類も多くあります。
そのため、自宅の雰囲気や好みに合わせて、色やデザインを選べるというメリットがあります。
屋根の質量を軽くできれば、地震が起こったときに建物にかかる負担を軽減できるため、耐震性の高い住宅を実現しやすくなります。日本は地震大国であり、いつ大きな地震が発生するかわからないため、耐震性の高い住まいにできることはスレート屋根の強みです。
つまり、スレート屋根は、デザインと機能性を兼ね備えた、コストパフォーマンスの高い屋根材といえるでしょう。
スレート屋根はさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。
ここでは、スレート屋根のデメリットを見ていきましょう。
たとえば、強風で飛来物がぶつかったり、雹が降ってきたりした場合、負荷に耐えきれず割れや欠けが発生する場合があるのです。
台風が通ったり、地震が発生したりしたときは、スレートが割れていないかチェックし、雨漏りを発生させないためにも必要に応じて修復しなければなりません。
スレートの状態を維持するためには、屋根塗装やひび割れの補修のほか、将来的には棟の交換や葺き替えが必要となります。このように、メンテナンスしなければならないポイントが多いため、異常を感じていなくても5〜10年に一度は点検を受けるとこをおすすめします。
「初期費用の安さだけでなく、メンテナンス頻度やコストも重視したい」という方は、慎重に検討しましょう。
スレート屋根のメンテナンスを行わなければ、雨漏りが発生するなどのリスクがあります。
では、スレート屋根にはどのようなメンテナンスが必要なのか、費用相場も含めて見ていきましょう。
屋根塗装を行うことで美観が維持されるうえに、防水性が高まって屋根が劣化しにくくなります。ただし、屋根の劣化や破損を修復するといった効果は期待できないため、劣化が深刻化する前に屋根塗装を行うことが大切です。
塗料の種類によりますが、10年に一度を目安に屋根塗装を検討するとよいでしょう。屋根塗装の費用相場は40〜80万円です。
小さなひび割れでも、放置しているとだんだん大きくなり、雨漏りや剥がれにつながることから、深刻化する前にひび割れの点検・補修をすることが大切です。
5〜10年に一度を目安に、ひび割れの点検を受けるようにしましょう。
棟が雨漏りのリスクを軽減するなどの役割を担っていますが、経年劣化によって釘が緩んだり、ズレたりしてしまいます。そのため、15年に一度を目安に棟の交換が必要です。
既存の棟板金を取り外し、下地を交換して新しい棟を取り付けるという作業工程であり、費用は10〜30万円が相場です。
さらに、屋根の防水シートなども傷んでいる可能性があるため、スレート屋根で築30年前後を迎えたら、カバー工法や葺き替えなど屋根の全面的なリフォームが必要です。
●カバー工法:既存の屋根の上から新しい屋根材を施工する方法
●葺き替え:既存の屋根材や防水シート、野地板など、古い屋根材をはがして処分し、新しい屋根に張り替える方法
以上のような違いがあります。カバー工法は屋根の下地が傷んでいないことや、屋根材が二重になることから住宅の強度に問題がないことなどの条件があるため、施工できるかどうかは専門業者に確認することをおすすめします。
なお、カバー工法の施工費用は80〜120万円程度、葺き替えの施工費用は150〜200万円が相場です。
ただし、アスベストを含んでいるスレートの場合、アスベスト飛散対策が必要となるため、通常の工事の費用よりも1.2〜1.3倍ほど工事費用が高くなるケースが多いことが注意点です。
スレート屋根のメリット・デメリットなどを考慮しうえで、どのような住宅にスレート屋根がおすすめか見ていきましょう。
【スレート屋根がおすすめな住宅】
●初期費用を抑えたい
●主流の屋根材を採用したい
●豊富な色・デザインから好みの屋根材を見つけたい
●ややメンテナンス頻度が多くても問題ない
以上のような条件に当てはまる場合、スレート屋根が適しているといえます。
今回は、スレート屋根の特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。
スレート屋根は、複数ある住宅の屋根材のなかでも人気が高く、コストパフォーマンスの高さや色・デザインの豊富さなどが魅力です。しかし、メンテナンス頻度が高くなりやすいことや、割れやすいといったデメリットもあります。
ぜひ今回の記事を新築やリフォームでの屋根材選びの参考にしてください。
これから新築や屋根リフォームをしようと検討している方のなかには、
「スレート屋根を屋根材として採用したいが、特徴やメリットなどを知りたい」
という方もいるでしょう。
そこで今回は、スレート屋根の特徴やメリット・デメリット、費用相場などを解説します。アスベストとの関係についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
スレート屋根の特徴
まずは、スレート屋根の素材や種類、耐用年数などの特徴について見ていきましょう。
なお、スレート屋根は「カラーベスト」「コロニアル」といって呼ばれる場合もありますが、これはスレート屋根の商品名のことです。ただ、商品名としてではなく、スレート屋根全般を指す意味合いで使われることもあります。
スレート屋根の素材
スレートはセメントに繊維素材を混合して薄い板状に加工した屋根材のことです。セメントが主原料となっており、加工しやすいことからさまざまな色、デザインのものがあります。
スレート屋根の種類
スレートは「天然スレート」と「化粧スレート」のに種類に大別できます。●天然スレート:天然の粘板岩を板状に薄く加工した屋根材
●化粧スレート:メントに繊維素材を混合して薄い板状に加工した屋根材
このように、使用する原材料の違いによって、種類が分けられています。ただ、天然スレートは粘板岩を使用することから価格が高く、一般の住宅ではほとんど使われません。日本では、東京駅の屋根などに使用されています。
そのため、住宅用語として「スレート」と表現する場合、セメントを主原料とする「化粧スレート」を指すことが一般的です。
スレート屋根の耐用年数
後ほど詳しく解説しますが、スレートは製造された年代によって使用されている素材が異なるため、いつ製造されたスレートなのかによって 耐用年数が変わります。製造時期の目安 | 耐用年数 | アスベストの有無 |
1990年代中頃以前 | 30〜40年 | ○ |
1990年代中頃〜2000年代中頃 | 15〜25年 | × |
2000年代後半 | 30年 | × |
このように、1990年代中頃以前はアスベストを使ってスレートを製造していたことから、高い耐久性を実現できていました。
しかし、1990年代中頃から、アスベストを使用できなくなったため、15〜25年と耐用年数が短くなっているのです。
ただ、品質改良が行われ、アスベストを使わなくても高い耐久性を維持できるようになり、2000年代後半頃から製造されているスレート屋根の耐用年数は30年前後となっています。
スレート屋根の歴史とアスベストの関係
「最近のスレート屋根であれば、アスベストの心配はないの?」
「自宅のスレート屋根にアスベストが使わせれいるかもしれない…」
といったように、スレート屋根とアスベストについて疑問を持っている方も多いでしょう。
ここでは、スレート屋根の歴史とアスベストとの関係について詳しく解説します。
スレート屋根の歴史
先に解説したとおり、もともとスレートは粘板岩を主原料としていました。しかし、天然スレートは天然の石を主原料とするため大量生産ができないうえに、単価が高いため、セメントを使った化粧スレートが普及しました。
化粧スレートが製造されはじめた頃から1990年代前半ごろまで
化粧スレートが製造されはじめた頃から1990年代前半ごろまでは、スレートにアスベストを混ぜて作られていました。「アスベスト=健康被害がある」というイメージが強いですが、スレートを割れにくくする素材として重宝されており、実際に、この頃に製造されたスレートの耐用年数は35〜40年程度です。
1990年代後半から2000年中頃まで
アスベストの健康被害が問題になったことから、1990年代後半から、アスベストを使用しないスレート屋根が製造され始めました。しかし、アスベストを使用せずに耐久性の高いスレート屋根を製造する技術がなかったため、この頃のノンアスベストのスレートは15〜25年程度の耐用年数しかありません。
また、商品や製造ロットによっては、急速に劣化が進行し、屋根が剥がれたり、割れたりする症状が見られるケースもあります。
2000年以降
その後、品質改良が行われ、ノンアスベストのスレートでも約30年の耐用年数を期待できるようになりました。現在普及しているのは、アスベストを使用しておらず、なおかつ耐用年数30年程度を期待できる製品となっています。
このように、スレートはアスベストの有無や製造時期によって、耐用年数などに大きな差があるのです。
アスベスト入りのスレート屋根の対処法
すでにスレートを屋根材として採用している方のなかには、「自宅のスレートにアスベストが含まれているかもしれない」
と不安に感じている方もいるでしょう。
結論として、アスベスト入りのスレート屋根の家に住んでいても、葺き替えなどの屋根リフォームが必要になるまでは、特別な対処は不要とされています。
というのも、アスベストが飛散するリスクがあるのは、葺き替えなどの屋根リフォームや解体を行うときであるため、繊維が飛散する行為をしなければ問題ないからです。
もし、屋根リフォームが必要になった場合は、「撤去費用を払って、葺き替えを行う」「撤去費用を抑えるためにカバー工法を行う」という2つの選択肢があります。
葺き替えを行う場合、アスベスト飛散対策が必要となるため、通常の葺き替え工事の費用よりも1.2〜1.3倍ほど工事費用が高くなるケースが多いでしょう。
スレート屋根のメリット
現在普及しているスレートは、ノンアスベストで耐久性が高いため、安心して採用できます。
ここでは、スレート屋根の真リットを見ていきましょう。
価格が安い
スレート屋根は、価格が安いことがメリットの一つです。ほかの屋根材と比較した場合の違いを見ていきましょう。
屋根材 | 費用相場(1㎡あたり) |
スレート | 5,000〜8,000円 |
ガルバリウム鋼板 | 6,000〜10,000円 |
粘土瓦 | 6,000〜10,000円 |
このように、ガルバリウム鋼板や陶器瓦などとひかくして単価が安く、導入コストを抑えられるのです。
色やデザインが豊富
スレート屋根は、色やデザインが豊富であることも魅力の一つです。セメントは加工しやすく、白や黒、グレー、ブラウンなどの定番色から、ブルーやグリーンといった色まで、さまざまな色展開があります。また、他の屋根材と比較して、波型やストレートなど、デザインの種類も多くあります。
そのため、自宅の雰囲気や好みに合わせて、色やデザインを選べるというメリットがあります。
軽量である
軽量であることもスレート屋根のメリットといえるでしょう。屋根の質量を軽くできれば、地震が起こったときに建物にかかる負担を軽減できるため、耐震性の高い住宅を実現しやすくなります。日本は地震大国であり、いつ大きな地震が発生するかわからないため、耐震性の高い住まいにできることはスレート屋根の強みです。
つまり、スレート屋根は、デザインと機能性を兼ね備えた、コストパフォーマンスの高い屋根材といえるでしょう。
スレート屋根のデメリット
スレート屋根はさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。
ここでは、スレート屋根のデメリットを見ていきましょう。
割れやすい
スレート屋根はセメントを薄く加工しているため、割れやすい性質を持っています。たとえば、強風で飛来物がぶつかったり、雹が降ってきたりした場合、負荷に耐えきれず割れや欠けが発生する場合があるのです。
台風が通ったり、地震が発生したりしたときは、スレートが割れていないかチェックし、雨漏りを発生させないためにも必要に応じて修復しなければなりません。
耐久性が低くメンテナンス頻度が多い
スレート屋根は初期費用を抑えやすいものの、メンテナンスに手間とお金がかかりやすいことがデメリットです。スレートの状態を維持するためには、屋根塗装やひび割れの補修のほか、将来的には棟の交換や葺き替えが必要となります。このように、メンテナンスしなければならないポイントが多いため、異常を感じていなくても5〜10年に一度は点検を受けるとこをおすすめします。
「初期費用の安さだけでなく、メンテナンス頻度やコストも重視したい」という方は、慎重に検討しましょう。
スレート屋根に必要なメンテナンス・修理と費用相場
スレート屋根のメンテナンスを行わなければ、雨漏りが発生するなどのリスクがあります。
では、スレート屋根にはどのようなメンテナンスが必要なのか、費用相場も含めて見ていきましょう。
屋根塗装
スレートには塗装が施されていますが、経年劣化によって塗膜が劣化し、色あせや剥がれといった症状が出てくるため、定期的に再塗装が必要です。屋根塗装を行うことで美観が維持されるうえに、防水性が高まって屋根が劣化しにくくなります。ただし、屋根の劣化や破損を修復するといった効果は期待できないため、劣化が深刻化する前に屋根塗装を行うことが大切です。
塗料の種類によりますが、10年に一度を目安に屋根塗装を検討するとよいでしょう。屋根塗装の費用相場は40〜80万円です。
ひび割れの点検・補修
スレートは割れやすいため、経年劣化によってひび割れが生じることがあります。小さなひび割れでも、放置しているとだんだん大きくなり、雨漏りや剥がれにつながることから、深刻化する前にひび割れの点検・補修をすることが大切です。
ひび割れの補修は、ひびが入っている
部分の裏側に接着剤を注入して埋めていく作業となり、費用は2〜4万円が相場です。5〜10年に一度を目安に、ひび割れの点検を受けるようにしましょう。
棟の交換
屋根の最上部で屋根面同士が合わさった山形の部分を「棟」といいます。棟が雨漏りのリスクを軽減するなどの役割を担っていますが、経年劣化によって釘が緩んだり、ズレたりしてしまいます。そのため、15年に一度を目安に棟の交換が必要です。
既存の棟板金を取り外し、下地を交換して新しい棟を取り付けるという作業工程であり、費用は10〜30万円が相場です。
カバー工法・葺き替え
スレート自体の耐用年数は30年前後であり、定期的なメンテナンスを実施していても、割れや欠けといった劣化症状が出てきます。さらに、屋根の防水シートなども傷んでいる可能性があるため、スレート屋根で築30年前後を迎えたら、カバー工法や葺き替えなど屋根の全面的なリフォームが必要です。
●カバー工法:既存の屋根の上から新しい屋根材を施工する方法
●葺き替え:既存の屋根材や防水シート、野地板など、古い屋根材をはがして処分し、新しい屋根に張り替える方法
以上のような違いがあります。カバー工法は屋根の下地が傷んでいないことや、屋根材が二重になることから住宅の強度に問題がないことなどの条件があるため、施工できるかどうかは専門業者に確認することをおすすめします。
なお、カバー工法の施工費用は80〜120万円程度、葺き替えの施工費用は150〜200万円が相場です。
ただし、アスベストを含んでいるスレートの場合、アスベスト飛散対策が必要となるため、通常の工事の費用よりも1.2〜1.3倍ほど工事費用が高くなるケースが多いことが注意点です。
スレート屋根はどのような住宅におすすめ?
スレート屋根のメリット・デメリットなどを考慮しうえで、どのような住宅にスレート屋根がおすすめか見ていきましょう。
【スレート屋根がおすすめな住宅】
●初期費用を抑えたい
●主流の屋根材を採用したい
●豊富な色・デザインから好みの屋根材を見つけたい
●ややメンテナンス頻度が多くても問題ない
以上のような条件に当てはまる場合、スレート屋根が適しているといえます。
まとめ
今回は、スレート屋根の特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。
スレート屋根は、複数ある住宅の屋根材のなかでも人気が高く、コストパフォーマンスの高さや色・デザインの豊富さなどが魅力です。しかし、メンテナンス頻度が高くなりやすいことや、割れやすいといったデメリットもあります。
ぜひ今回の記事を新築やリフォームでの屋根材選びの参考にしてください。
関連コラム