コラム
外壁
外壁塗装で利用できるローンの種類とは?相談先や返済シミュレーションを紹介
2023.12.09
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外壁塗装は高額な費用がかかることもあり、
「今はお金がないから先延ばしにしたい」
「外壁塗装のお金が貯まってから検討しよう」
と考えている方もいるでしょう。しかし、外壁塗装は好きなタイミングで実施すればよいというものではありません。
外壁塗装を先延ばしにしているうちに、外壁の劣化が深刻化する可能性もあるため、ローンを使って適切なタイミングで外壁塗装を実施することをおすすめします。ただ、ローンで外壁塗装ができると知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、外壁塗装費用の支払いにローンを使用できるのか、メリット・デメリットなどを解説します。
外壁塗装の費用相場は40坪2階建ての住宅でおおよそ90〜140万円が相場であり、高額な費用がかかります。
さらに、外壁塗装の費用は「工事完了後に一括で支払う」または「契約時・着工時に一部を支払い、工事完了後の残金を支払う」といった支払い方法が一般的であり、外壁塗装の施工完了までにまとまったお金を用意しなければなりません。
ただ、自己資金で外壁塗装費用の全額をまかなうのはむずかしいという方も多いでしょう。その場合、「外壁塗装費用の支払いにローン利用する」という選択肢があります。
住宅や車の購入でローンを使うのはイメージしやすいですが、外壁塗装費用にローンを使うのはあまりイメージできない方も多いのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装に使えるローンもあり、うまく活用することでさまざまなメリットが得られます。
外壁塗装に使えるローンは以下の2種類に大別できます。
・有担保ローン
・無担保ローン
担保の有無によって、金利や諸費用が変わるため、違いを把握したうえで選ぶことが大切です。では、有担保ローンと無担保ローンの違いについて見ていきましょう。
ただ、担保といっても種類があり、物的担保は土地や家など、人的担保は保証人や連帯保証人が挙げられます。有担保ローンの場合、ローンの審査を受けるときに担保が用意できなければ、審査を受けることすらできません。
有担保ローンは担保を用意している分、無担保ローンよりも金利が低めで返済期間を長く設定できるものが多い傾向にあります。
ただし、有担保ローンは登記費用や手数料などの諸経費が多くかかるため、場合によっては金利の高い無担保ローンと返済総額が変わらないという結果になることがあり、事前にきちんとシミュレーションすることが重要です。
フリーローンやカードローンなどが代表的であり、審査が早いことが特徴の一つです。有担保ローンの場合、申し込み内容に関する審査に加え、担保の審査も必要となります。しかし、無担保ローンの場合は、担保設定がない分、審査がシンプルであり短期間で結果がわかります。
無担保ローンのなかには、申し込みしたその日に審査結果が確認できるものもあり、急いで借り入れを行いたい方におすすめです。
ただし、無担保ローンや有担保ローンよりも金利が高めに設定されている傾向にあるため、返済総額が高くなりやすい点には注意しましょう。
しかし、これらは金融機関が名付けたローン商品の名前であり、無担保ローンをリフォームローン、有担保ローンを住宅ローンと読んでいるだけです。
そのため、表面的なローン商品の名前だけに注目するのではなく、借入希望額や返済期間、無担保・有担保どちらにするのかなどを明確にし、適したローン商品を選ぶようにしましょう。
外壁塗装でローンが使えるといっても、
「どこに相談すればいいの?」
「とりあえず銀行に行くのが正解?」
など、相談先について悩む方も多いでしょう。
外壁塗装のローンについて相談する際、いくつか選択肢があるため、紹介していきます。
住宅ローンの借入先であれば、すでに審査を通過していることもあり追加融資を受けやすい傾向にあります。
また、金融機関にとっても、融資の増額は儲かるため、前向きに相談に乗ってくれる可能性が高いでしょう。場合によっては低めの金利で融資を受けられることもあります。
先に解説したとおり、ローンは有担保ローンと無担保ローンの2種類があり、どちらを希望するのか明確にしておくことと、借入希望額や返済期間なども決めておくとスムーズに相談できます。
なお、有担保ローンの場合は金利1%前後、無担保ローンの場合は金利3%以上が目安となっています。
外壁塗装業者とローン会社が提携しているため、審査や手続きがスムーズであることが魅力です。ただし、提携先のローンだからといって、金利が安いわけではありません。
場合によっては、住宅ローンの借入先やほかの銀行から借り入れを行う方が金利を抑えられるケースもあるため、契約内容をしっかりと確認してローンを組むようにしましょう。
信販会社とは、さまざまなかたちで「信用供与」を行っている会社です。より具体的に言うと、商品の分割払いやクレジットカードの発行などが信用供与のサービスにあたります。消費者に対してお金を貸し付ける訳ではなく、信用供与のサービスの範囲内で、一時的に商品代金を立て替えて、あとから請求を行なうことが特徴です。
そのため、信販会社は信用供与のサービスをメインに取り扱っており、銀行や貸金業者、クレジットカード会社、消費者金融などとはサービスが異なります。
信販会社は手続きや審査がスムーズである点が魅力ですが、金利が高い傾向にあるため、内容をしっかりと確認して手続きを進めるようにしましょう。
外壁塗装でローンを組むのは、自己資金が足りないというケースだけではありません。あえてローンを利用して外壁塗装を行うことでメリットを受けられることもあります。
では、外壁塗装でローンを利用する際のメリットを見ていきましょう。
外壁塗装は少なくとも数十万円、場合によっては100万円以上の高額な費用がかかるため、全額を自己資金で支払うのがむずかしい方も多いでしょう。
費用面がネックになると、
「お金を貯めてからやろう」
「とにかく安い金額でやろう」
と考える方も多いですが、外壁塗装は先延ばしにしたり、無理に金額を下げたりするのはおすすめしません。
というのも、外壁塗装は好きなタイミングで実施すればよいというものではなく、適切なタイミングで行うことが大切だからです。外壁の劣化が深刻化すると、大規模な修繕が必要になって結果的に高額な費用がかかる可能性があります。
さらに、施工費用を安くすることだけに注目すると、耐用年数の短いグレードの低い塗料を選んだり、安さだけに注目して業者を選んだりしてトラブルになったりするケースも少なくありません。
しかし、ローンを利用すれば手元資金がなくても施工ができるため、必要なタイミングで外壁塗装ができます。また、借入額によってはグレードの高い塗装を選ぶといった選択も可能です。
必要な時期にグレードの高い塗料で外壁塗装ができれば、結果的に家を長持ちさせることができるため、ローンを利用するメリットがあるといえます。
たとえば、子どもの進学や留学、車の買い替えなどを控えており、できるだけ手元にお金を残しておきたいと考えている方も多いでしょう。そこで、ローンを使って外壁塗装をすれば、手元にお金を残したまま施工できます。
実際に、自己資金で全額支払いが可能であるという方の中にも、将来の大きな出費に備えてあえてローンを選択する方が一定数います。
ローンを利用することで、安心感や家計に柔軟性を持たせられるため、必要に応じてローンを検討してみてください。
外壁塗装でローンを利用するのはさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。
ここでは、ローンを使って外壁塗装を行う場合、どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
現金一括であれば、施工費用だけの支払いで済みますが、ローンを使うと金利分を上乗せして返済しなければなりません。また、ローンを借りるときに手数料や諸費用もかかるため、本来であればかからないコストに対して支払いが生じるのはデメリットだといえます。
ただし、外壁塗装を先延ばしにすると、劣化が深刻化して大規模な修繕が必要になる可能性があります。先延ばしにするリスクも踏まえ、本当にデメリットとなるか慎重に検討しましょう。
ローンを利用することで、一時的に大きな出費は抑えられますが、一方で毎月の負担が増えるため、生活が苦しくなって後悔する可能性もゼロではありません。現状だけでなく将来の収支状況を踏まえ、問題なく返済できるかシミュレーションしておきましょう。
また、返済遅延や滞納をしてしまうと、信用情報に傷が付き、クレジットカードが作れなくなったり、ほかのローンが組めなくなったりして後悔することになります。
全額自己資金で支払う場合であれば不要な負担がかかることになるため、ストレスに感じることもあるでしょう。
また、ローン審査では年齢や年収、勤続年数、健康状態など、さまざまな項目をチェックされます。必ずしも審査に通過できるわけではないため、審査に落ちる可能性を考慮して、早めに金融機関を探して手続きを進めるようにしましょう。
外壁塗装でローンを組むときは、毎月いくらの返済額になるのかが気になるポイントとなるでしょう。ここでは、金利2.5%、借り入れ期間3年と5年で、利息や毎月の返済額をシミュレーションします。
【返済期間3年、金利2.5%の場合】
参考:住宅保証機構株式会社「返済額の試算」
返済期間が短い分、110万円の借り入れで毎月の返済額が3万円を超えます。
【返済期間5年、金利2.5%の場合】
参考:住宅保証機構株式会社「返済額の試算」
返済期間が5年の場合、返済期間が3年の場合よりも毎月の負担が抑えられます。しかし、返済期間が長くなる分、利息が増える点には注意しましょう。
最後に、外壁塗装でローンを組むときの注意点を見ていきましょう。
しかし、こちらの考え方はサイディングやモルタルなど、比較的劣化の早い外壁材に適した考え方であり、タイルやレンガのような劣化の遅い外壁材では必ずしも得になるとはいえません。
というのも、レンガやタイルといった外壁材は劣化が遅いため、メンテナンスを先延ばしにしたとしても、大きく劣化する可能性は低いからです。
そのため、自宅で使用している外壁材に応じて、ローンを利用するか検討することをおすすめします。
そのため、ローンを利用することなく、現金一括で支払うことが、最も無駄なコストをかけなくて済む方法といえます。しかし、無駄なコストをかけたくないという理由で、外壁塗装を先延ばしにすると劣化が進むリスクを伴うため、状況に応じて判断しましょう。
工事の途中や工事後では融資を受けられないため、ローンを利用するなら早めに書類準備や審査を進めなければなりません。また、外壁塗装業者にもローンを利用することを伝え、ローン審査を踏まえて工事のスケジュールを調整してもらうようにしましょう。
今回は、外壁塗装でローンが使えるのかについて解説しました。
外壁塗装の施工費用をローンでまかなうことは可能であり、手元に現金を残せる、自己資金が不足していても施工できるようになるといったメリットがあります。
しかし、金利や手数料がかかること、書類準備や審査に手間がかかるといったデメリットもあるため、メリットとデメリットを踏まえて慎重に検討するようにしましょう。
なお、外壁塗装でローンを利用する可能性がある場合、相談先やローンの種類、注意点などを把握しておくとスムーズに手続きを進められます。
ぜひ今回の記事を参考に、ローンや現金一括などから、最適な外壁塗装と支払い方法を考えてみてください。
「今はお金がないから先延ばしにしたい」
「外壁塗装のお金が貯まってから検討しよう」
と考えている方もいるでしょう。しかし、外壁塗装は好きなタイミングで実施すればよいというものではありません。
外壁塗装を先延ばしにしているうちに、外壁の劣化が深刻化する可能性もあるため、ローンを使って適切なタイミングで外壁塗装を実施することをおすすめします。ただ、ローンで外壁塗装ができると知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、外壁塗装費用の支払いにローンを使用できるのか、メリット・デメリットなどを解説します。
外壁塗装費用の支払いにローンを使用できる?
外壁塗装の費用相場は40坪2階建ての住宅でおおよそ90〜140万円が相場であり、高額な費用がかかります。
さらに、外壁塗装の費用は「工事完了後に一括で支払う」または「契約時・着工時に一部を支払い、工事完了後の残金を支払う」といった支払い方法が一般的であり、外壁塗装の施工完了までにまとまったお金を用意しなければなりません。
ただ、自己資金で外壁塗装費用の全額をまかなうのはむずかしいという方も多いでしょう。その場合、「外壁塗装費用の支払いにローン利用する」という選択肢があります。
住宅や車の購入でローンを使うのはイメージしやすいですが、外壁塗装費用にローンを使うのはあまりイメージできない方も多いのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装に使えるローンもあり、うまく活用することでさまざまなメリットが得られます。
外壁塗装に使えるローンの種類
外壁塗装に使えるローンは以下の2種類に大別できます。
・有担保ローン
・無担保ローン
担保の有無によって、金利や諸費用が変わるため、違いを把握したうえで選ぶことが大切です。では、有担保ローンと無担保ローンの違いについて見ていきましょう。
有担保ローン
有担保ローンとは、担保の提供が条件となっているローンのことです。担保とは、債務者の返済が滞った場合に備え、前もって貸し手に提供しておくものを指します。ただ、担保といっても種類があり、物的担保は土地や家など、人的担保は保証人や連帯保証人が挙げられます。有担保ローンの場合、ローンの審査を受けるときに担保が用意できなければ、審査を受けることすらできません。
有担保ローンは担保を用意している分、無担保ローンよりも金利が低めで返済期間を長く設定できるものが多い傾向にあります。
ただし、有担保ローンは登記費用や手数料などの諸経費が多くかかるため、場合によっては金利の高い無担保ローンと返済総額が変わらないという結果になることがあり、事前にきちんとシミュレーションすることが重要です。
無担保ローン
無担保ローンとは、担保を必要とせずにお金を借りられるローン商品のことです。フリーローンやカードローンなどが代表的であり、審査が早いことが特徴の一つです。有担保ローンの場合、申し込み内容に関する審査に加え、担保の審査も必要となります。しかし、無担保ローンの場合は、担保設定がない分、審査がシンプルであり短期間で結果がわかります。
無担保ローンのなかには、申し込みしたその日に審査結果が確認できるものもあり、急いで借り入れを行いたい方におすすめです。
ただし、無担保ローンや有担保ローンよりも金利が高めに設定されている傾向にあるため、返済総額が高くなりやすい点には注意しましょう。
「リフォームローン」「スーパーローン」などの違いは?
外壁塗装のローンについて調べていると、「リフォームローン」「スーパーローン」などの名称を見たり聞いたりすることがあります。しかし、これらは金融機関が名付けたローン商品の名前であり、無担保ローンをリフォームローン、有担保ローンを住宅ローンと読んでいるだけです。
そのため、表面的なローン商品の名前だけに注目するのではなく、借入希望額や返済期間、無担保・有担保どちらにするのかなどを明確にし、適したローン商品を選ぶようにしましょう。
外壁塗装でローンを利用するときの相談先
外壁塗装でローンが使えるといっても、
「どこに相談すればいいの?」
「とりあえず銀行に行くのが正解?」
など、相談先について悩む方も多いでしょう。
外壁塗装のローンについて相談する際、いくつか選択肢があるため、紹介していきます。
住宅ローン借入先
マイホームを購入したときに住宅ローンを組んでいる場合、まずは住宅ローンの借入先に相談してみましょう。住宅ローンの借入先であれば、すでに審査を通過していることもあり追加融資を受けやすい傾向にあります。
また、金融機関にとっても、融資の増額は儲かるため、前向きに相談に乗ってくれる可能性が高いでしょう。場合によっては低めの金利で融資を受けられることもあります。
銀行
大手銀行や地方銀行など、いくつかの銀行に相談するのも方法の一つです。先に解説したとおり、ローンは有担保ローンと無担保ローンの2種類があり、どちらを希望するのか明確にしておくことと、借入希望額や返済期間なども決めておくとスムーズに相談できます。
なお、有担保ローンの場合は金利1%前後、無担保ローンの場合は金利3%以上が目安となっています。
外壁塗装業者
外壁塗装業者によっては、ローン会社と提携しており、支払い方法の一つとして提案してくれるケースもあります。外壁塗装業者とローン会社が提携しているため、審査や手続きがスムーズであることが魅力です。ただし、提携先のローンだからといって、金利が安いわけではありません。
場合によっては、住宅ローンの借入先やほかの銀行から借り入れを行う方が金利を抑えられるケースもあるため、契約内容をしっかりと確認してローンを組むようにしましょう。
信販会社
信販会社に相談して、外壁塗装費用を支払う方法もあります。信販会社とは、さまざまなかたちで「信用供与」を行っている会社です。より具体的に言うと、商品の分割払いやクレジットカードの発行などが信用供与のサービスにあたります。消費者に対してお金を貸し付ける訳ではなく、信用供与のサービスの範囲内で、一時的に商品代金を立て替えて、あとから請求を行なうことが特徴です。
そのため、信販会社は信用供与のサービスをメインに取り扱っており、銀行や貸金業者、クレジットカード会社、消費者金融などとはサービスが異なります。
信販会社は手続きや審査がスムーズである点が魅力ですが、金利が高い傾向にあるため、内容をしっかりと確認して手続きを進めるようにしましょう。
外壁塗装でローンを組むメリット
外壁塗装でローンを組むのは、自己資金が足りないというケースだけではありません。あえてローンを利用して外壁塗装を行うことでメリットを受けられることもあります。
では、外壁塗装でローンを利用する際のメリットを見ていきましょう。
自己資金が少なくても施工できる
外壁塗装は少なくとも数十万円、場合によっては100万円以上の高額な費用がかかるため、全額を自己資金で支払うのがむずかしい方も多いでしょう。費用面がネックになると、
「お金を貯めてからやろう」
「とにかく安い金額でやろう」
と考える方も多いですが、外壁塗装は先延ばしにしたり、無理に金額を下げたりするのはおすすめしません。
というのも、外壁塗装は好きなタイミングで実施すればよいというものではなく、適切なタイミングで行うことが大切だからです。外壁の劣化が深刻化すると、大規模な修繕が必要になって結果的に高額な費用がかかる可能性があります。
さらに、施工費用を安くすることだけに注目すると、耐用年数の短いグレードの低い塗料を選んだり、安さだけに注目して業者を選んだりしてトラブルになったりするケースも少なくありません。
しかし、ローンを利用すれば手元資金がなくても施工ができるため、必要なタイミングで外壁塗装ができます。また、借入額によってはグレードの高い塗装を選ぶといった選択も可能です。
必要な時期にグレードの高い塗料で外壁塗装ができれば、結果的に家を長持ちさせることができるため、ローンを利用するメリットがあるといえます。
手元にお金を残せる
ローンを利用して外壁塗装を行うことで、手元に資金を残せることもメリットです。たとえば、子どもの進学や留学、車の買い替えなどを控えており、できるだけ手元にお金を残しておきたいと考えている方も多いでしょう。そこで、ローンを使って外壁塗装をすれば、手元にお金を残したまま施工できます。
実際に、自己資金で全額支払いが可能であるという方の中にも、将来の大きな出費に備えてあえてローンを選択する方が一定数います。
ローンを利用することで、安心感や家計に柔軟性を持たせられるため、必要に応じてローンを検討してみてください。
外壁塗装でローンを組むデメリット
外壁塗装でローンを利用するのはさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。
ここでは、ローンを使って外壁塗装を行う場合、どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
金利がかかる
外壁塗装でローンを利用すると、施工費用にプラスして金利を支払わなければならないことがデメリットの一つです。現金一括であれば、施工費用だけの支払いで済みますが、ローンを使うと金利分を上乗せして返済しなければなりません。また、ローンを借りるときに手数料や諸費用もかかるため、本来であればかからないコストに対して支払いが生じるのはデメリットだといえます。
ただし、外壁塗装を先延ばしにすると、劣化が深刻化して大規模な修繕が必要になる可能性があります。先延ばしにするリスクも踏まえ、本当にデメリットとなるか慎重に検討しましょう。
無計画な借り入れは後悔する可能性がある
ローンを利用すれば、自己資金が足りなくても外壁塗装を実施できるのは事実です。しかし、無計画な借り入れは後悔する可能性があることはデメリットとして認識しておきましょう。ローンを利用することで、一時的に大きな出費は抑えられますが、一方で毎月の負担が増えるため、生活が苦しくなって後悔する可能性もゼロではありません。現状だけでなく将来の収支状況を踏まえ、問題なく返済できるかシミュレーションしておきましょう。
また、返済遅延や滞納をしてしまうと、信用情報に傷が付き、クレジットカードが作れなくなったり、ほかのローンが組めなくなったりして後悔することになります。
書類準備や審査などの手間がかかる
ローンを利用して外壁塗装を実施する場合、書類準備や審査などの手間がかかることもデメリットです。全額自己資金で支払う場合であれば不要な負担がかかることになるため、ストレスに感じることもあるでしょう。
また、ローン審査では年齢や年収、勤続年数、健康状態など、さまざまな項目をチェックされます。必ずしも審査に通過できるわけではないため、審査に落ちる可能性を考慮して、早めに金融機関を探して手続きを進めるようにしましょう。
外壁塗装でローンを組むときの返済シミュレーション
外壁塗装でローンを組むときは、毎月いくらの返済額になるのかが気になるポイントとなるでしょう。ここでは、金利2.5%、借り入れ期間3年と5年で、利息や毎月の返済額をシミュレーションします。
【返済期間3年、金利2.5%の場合】
借入金額 | 月々返済額 | 返済総額 | 金利総額 |
80万円 | 23,089円 | 831,190円 | 31,190円 |
90万円 | 25,975円 | 935,088円 | 35,088円 |
100万円 | 28,861円 | 1,038,992円 | 38,992円 |
110万円 | 31,747円 | 1,142,892円 | 42,892円 |
120万円 | 34,633円 | 1,246,792円 | 46,792円 |
返済期間が短い分、110万円の借り入れで毎月の返済額が3万円を超えます。
【返済期間5年、金利2.5%の場合】
借入金額 | 月々返済額 | 返済総額 | 金利総額 |
80万円 | 14,197円 | 851,847円 | 51,847円 |
90万円 | 15,972円 | 958,330円 | 58,330円 |
100万円 | 17,747円 | 1,064,810円 | 64,810円 |
110万円 | 19,522円 | 1,171,294円 | 71,294円 |
120万円 | 21,296円 | 1,277,783円 | 77,783円 |
返済期間が5年の場合、返済期間が3年の場合よりも毎月の負担が抑えられます。しかし、返済期間が長くなる分、利息が増える点には注意しましょう。
外壁塗装でローンを組むときの注意
最後に、外壁塗装でローンを組むときの注意点を見ていきましょう。
外壁材によってはおすすめできない
外壁塗装でローンを利用することのメリットは、適切なタイミングで施工できるようになることです。外壁塗装を先延ばしにして劣化が深刻化したときに必要な修繕費よりも、利息の方が安いという考え方です。しかし、こちらの考え方はサイディングやモルタルなど、比較的劣化の早い外壁材に適した考え方であり、タイルやレンガのような劣化の遅い外壁材では必ずしも得になるとはいえません。
というのも、レンガやタイルといった外壁材は劣化が遅いため、メンテナンスを先延ばしにしたとしても、大きく劣化する可能性は低いからです。
そのため、自宅で使用している外壁材に応じて、ローンを利用するか検討することをおすすめします。
自己資金で払うよりも総支払額が増える
ローンを利用すると、金利を上乗せして返済しなければならないため、現金一括で支払うよりも総支払額が増えることも注意点です。そのため、ローンを利用することなく、現金一括で支払うことが、最も無駄なコストをかけなくて済む方法といえます。しかし、無駄なコストをかけたくないという理由で、外壁塗装を先延ばしにすると劣化が進むリスクを伴うため、状況に応じて判断しましょう。
工事が始まる前に申請する
外壁塗装のローンは、工事が始まる前に審査を済ませておく必要があります。工事の途中や工事後では融資を受けられないため、ローンを利用するなら早めに書類準備や審査を進めなければなりません。また、外壁塗装業者にもローンを利用することを伝え、ローン審査を踏まえて工事のスケジュールを調整してもらうようにしましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装でローンが使えるのかについて解説しました。
外壁塗装の施工費用をローンでまかなうことは可能であり、手元に現金を残せる、自己資金が不足していても施工できるようになるといったメリットがあります。
しかし、金利や手数料がかかること、書類準備や審査に手間がかかるといったデメリットもあるため、メリットとデメリットを踏まえて慎重に検討するようにしましょう。
なお、外壁塗装でローンを利用する可能性がある場合、相談先やローンの種類、注意点などを把握しておくとスムーズに手続きを進められます。
ぜひ今回の記事を参考に、ローンや現金一括などから、最適な外壁塗装と支払い方法を考えてみてください。
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