コラム
外壁
優良な外壁塗装業者の探し方・選び方!業者とトラブルになったときの対処法も解説
2022.12.25
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大切な住まいを守るうえで、外壁塗装は欠かせないメンテナンスの一つです。しかし、外壁塗装は決して安いものではないため、できるだけ信頼して任せられる業者に依頼したいと考えている方が多いのではないでしょうか。
とはいえ、外壁塗装は何度も経験するものではないため、業者の探し方や選び方に迷うケースも少なくありません。
そこで今回は、外壁塗装の優良業者の探し方・選び方について解説します。万が一、業者とトラブルになった場合の対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ひとえに外壁塗装業者といっても、さまざまな業態に業者が存在します。
もちろん、会社ごとに違いがありますが、業態によっても得意としている要素や特徴が異なり、まずはどのような業態の業者があるのかを特徴を含めて把握することが大切です。
ここでは、外壁塗装の主な業者の種類と特徴を解説します。
実際に自宅をハウスメーカーで建てた方のなかには、外壁塗装もハウスメーカーに依頼したいと考えている方が多いのではないでしょうか。
ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリットとしては、丁寧なフォローを受けられることに加え、質の高い施工を期待できる点です。自社のブランディングを確立しており、全国的な知名度も高いため、サービス体制や施工品質の管理を徹底している傾向にあります。
しかし、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼しても、実際に施工するのはハウスメーカーではなく、下請けの専門業者である点には注意が必要です。
そのため、「依頼者→ハウスメーカー→施工業者」といった流れになり、ハウスメーカーと施工業者の双方に作業料やマージンなどの費用が発生し、外壁塗装の費用が高額になりがちです。
自宅を工務店で建てている場合、外壁塗装も工務店に依頼したいと考えている方が多いのではないでしょうか。工務店の場合、ハウスメーカーほどプランが規格化されていないケースが多く、外壁塗装の予算をふまえて柔軟に提案してくれることが特徴です。
ただ、工務店もハウスメーカーと同様に、実際に施工するのは下請け業者であるため、中間マージンが多くかかる分、施工費用はやや割高になりやすいことが注意点です。
ハウスメーカーに比べると会社の規模は小さいことが一般的ですが、外壁塗装以外のリフォームもまとめて依頼できることがポイントです。そのため、外壁・屋根塗装はもちろん、内装のクロスの張り替えやキッチンの交換など、さまざまなリフォームをまとめて依頼できます。
ただし、リフォーム業者であるからといって、必ずしもすべてのリフォームの施工品質が高いというわけではありません。内装リフォームが得意なところもあれば、外壁塗装を得意としているところもあり、業者によって施工品質に差が出やすいことは注意点です。
CMやWeb広告などではなく、チラシや看板を使って特定のエリアでマーケティングしているケースが多いほか、紹介や口コミなどで顧客を獲得しているところが多い傾向にあります。
塗装を専門としている分、施工品質が高いことが多いうえに、完全自社施工を採用しているところなら中間マージンが発生せず、費用を抑えやすいことが特徴です。
ただし、塗装専門業者のなかには、相場より高い施工費用を請求したり、手抜き工事をしたりするような悪徳業者もゼロではないため、業者の見極めを行う必要があります。
外壁塗装といってもさまざまな業態を持つ業者があり、それぞれの違いについて理解できたのではないでしょうか。
ハウスメーカーや工務店に依頼する場合は、自宅を建ててくれたところに相談するだけで済みますが、施工品質や安さを期待して塗装専門業者に依頼する場合、自分で業者を探さなければなりません。
そこで、外壁塗装業者を探すときにおすすめの方法を解説します。
インターネットを使って外壁塗装業者を探すときは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索する、もしくは一括見積サイトを利用するのが一般的です。
そして、ホームページや施工実績などを見て、気になる業者に問い合わせを行います。
業者に問い合わせを行うと、現地調査や見積もりの提示があり、内容や保証内容などに納得できれば依頼する流れとなります。
一括見積もりサイトとは、依頼者と外壁塗装業者をマッチングさせるサイトのことであり、エリアや希望条件を入力すると、マッチする業者を複数紹介してもらえます。
紹介された複数の業者から見積もりを取ったり、施工内容を聞いたりして比較したうえで、最終的に一社に決めるという流れになります。ただし、一括見積もりサイトで紹介された業者と契約しなければならない決まりはないため、自分で探した業者と契約することも可能です。
一括見積もりサイトを利用すれば、まとめて業者を比較できることがメリットですが、複数の業者とやり取りしなければならないためやや手間がかかります。
信頼している知人からの紹介であれば、安心して施工を任せられるはずです。
ただし、知人にとっては優良業者であっても、依頼者にとっては予算が合わなかったり、希望の条件を満たしていなかったりするケースもあるため、紹介されたとしてもきちんと見極めることが大切です。
チラシや広告を見た方限定のお得なプランを用意していることもあります。
ただし、チラシや広告の情報だけで業者の良し悪しを判断することはむずかしいため、気になる業者がある場合は、口コミサイトや施工実績などを確認したうえで、相談してみるのがおすすめです。
「外壁塗装は悪徳業者が多い」と聞くこともあり、決して安くない費用がかかる分、より慎重に選びたいと考えている方が多いでしょう。
では、なぜ外壁塗装は悪徳業者が多いと言われるのか、理由を見ていきましょう。
しかし、外壁塗装には定価がなく、塗料代や人件費、足場代、養生費用など、項目ごとに業者が設定している金額が異なります。先ほど解説したとおり、業者の運営体制によって必要なマージンなども変わってくるため、塗装工事には定価が存在しないのです。
また、外壁塗装は一軒ごとに必要な塗装面積や外壁の状態、周辺環境なども異なります。そのため、インターネットなどで出てくる相場と単純に比較することができず、業者の提示している金額が相場通りなのか、高いのかを簡単に判断できません。
このように、外壁塗装には定価がないことを利用して、あえて相場より高い金額を提示してくる業者もあるため、悪徳業者が多いと言われる理由の一つとなっています。
外壁塗装は10年に一度行うのが目安となっており、グレードの高い塗料ならさらに塗り替え頻度を抑えられるため、数回しか行うタイミングがありません。
実際に、外壁塗装の工程や塗料の種類などについてまったく知らないまま依頼する方も多く、知識がないため業者に任せっきりになるケースが多くあります。
このように、外壁塗装について詳しい方が少ないことから、業者が相場より高い見積もりを提示したり、手抜き工事をしたりしても気付かれにくいため、悪徳業者が多くなっています。
外壁塗装の施工品質が良いかどうかは、実際に年数が経ってみて塗料の持ちがよいかどうかが重要なポイントとなります。
施工完了後すぐに状態で外壁の状態をチェックし、一見、きれいに塗装されているように見えても、たった数年で塗膜が激しく劣化し始めてから「手抜き工事をされていた」と気が付くケースも少なくありません。
外壁塗装の施工後は、塗り残しやムラなどの明らかな症状がない限り、きちんと施工されているように見えます。しかし、きれいに見えても、悪徳業者に依頼している場合、塗装工程を飛ばしていたり、契約とは異なるグレードの低い塗料が使われていたりすることがあるのです。
しかし、施工から数年経った後に不具合を指摘しても、取り合ってもらえず泣き寝入りすることになるでしょう。
たまたま通りかかった様子で、
「外から見ても外壁が劣化しているのがわかったため、お声かけしました」
「外壁が劣化しているため、早く外壁塗装をすべきです」
などと言って、突然営業をかけても、契約を取りやすいからです。
しかし、優良業者なら、紹介や口コミなどで顧客が集まってくるはずなので、そもそも飛び込み営業をする必要がありません。突然業者が家に来ている時点で、「本当に信頼できる業者なのだろうか?」という視点を持つようにしましょう。
とくに、地震や台風の後は外壁にはがれやひび割れが生じやすいため、飛び込み営業が増える傾向にあります。
外壁塗装は少なくとも数十万円、規模や塗料の種類によっては100万円を超えるケースも珍しくありません。
高額な費用がかかるうえに、大切な住まいに関連することであるため、信頼できる業者に任せたいと考えている方が大半でしょう。
ここでは、信頼できる外壁塗装業者を見つけるためのポイントを解説します。
相見積もりを取るといっても、業者の数が多すぎるとやり取りが大変になるため、2~3社に絞って行うことをおすすめします。
相見積もりを取ることで、自宅の外壁塗装にかかる費用の相場を見極めやすくなるほか、見積もりを取る過程でどのような点検を実施しているのか、対応は丁寧かなどを見られるため、信頼できる業者を見つけやすくなります。
自社施工とは、下請け業者に依頼することなく、点検や見積もり作成、施工、アフターサービスなど、外壁塗装にかかるすべての工程を自社スタッフで対応することを指します。
下請け会社に依頼しない分、中間マージンがかからず費用を抑えやすいうえに、常に自社のスタッフが対応するため、施工品質にバラつきが出にくいという魅力もあります。
信頼できる外壁塗装業者は、施工実績をホームページで公開しており、なおかつ件数も豊富であることが特徴です。
これまでの施工実績は、顧客からの信頼を獲得するための重要なポイントになるため、施工品質に自信がある業者は、積極的に実績を公開している傾向にあるからです。
反対に、施工実績をほとんど公開していなかったり、頼んでも見せてくれなかったりする場合は、施工品質に問題があったり、顧客とトラブルになったりしていることが考えられます。
ホームページの内容は業者が制作会社などに依頼して作ってもらっているケースが一般的であるため、業者にとって悪いイメージになるようなことは書かれていません。
一方、口コミサイトなどは、実際の顧客の声が反映されているため、施工品質や丁寧なサービスを実施しているかなどを確認するのに役立ちます。
・連絡・対応が早い
・点検や施工の様子を写真で共有してくれる
・提案や見積もりが明確
・専門知識がある
・施工や塗料のデメリットについてもきちんと説明してくれる
反対に、レスポンスが常に遅い場合はトラブルが発生していて対応に追われている、写真で施工の様子を共有してくれない場合は隠さなければならないことがあるといったことが予想されます。
担当者の対応が施工品質に関係することも多いため、少しでも不信に感じたら依頼をやめましょう。
なお、外壁塗装にかかる費用は以下の4項目に大別できます。人件費や運営費などは見積書に記載されないものですが、「塗料・材料費」「足場代」の内容が細かく記載されているか確認しましょう。
・塗料・材料費
・足場代
・人件費
・諸経費・運営費
使用製品(塗料)、器具、数量(施工面積)、単価などが明記されていれば、丁寧でわかりやすい見積もりだといえるでしょう。
反対に、「外壁塗装費用 一式」としか記載されていない見積もりもあり、何にどのような費用が発生しているのかわからず顧客に対して不親切であるうえに、簡単に費用を上乗せできるため、信頼性が低いと判断できます。
施工品質の高い業者であれば、自信がある分、保証期間が長く、定期点検もセットになっているはずです。一方、手抜き工事をするような悪徳業者である場合、数年後に塗膜の剥がれが発生する可能性が高いことなどから、保証やアフターサービスが充実していない傾向にあります。
ただし、保証期間だけでなく、どのようなケースを補償してくれるのかなど、保証や点検の内容についても確認しておくことが大切です。
優良業者を見分けるためのポイントを解説しましたが、それでも外壁塗装業者とトラブルになる可能性がゼロになるとは言い切れません。
ここでは、万が一のために、外壁塗装業者とトラブルになった場合の対処法を解説します。
完了検査では業者によるチェックも行われますが、施主もチェックするのが基本であり、塗り残しやムラなど気になるところがないか確認し、完了検査が終わったら「工事確認完了書」にサインをして終了となります。
もし、完了検査の時点で気になる箇所があればその場で指摘に、簡単に工事確認完了書にサインしないようにしましょう。仮にサインをしてしまうと、チェックを終えたとみなされ、足場解体が始まってしまうからです。
不具合をその場で指摘するのは気が引けるかもしれませんが、気になることはその場で指摘し、必要に応じて補修してもらうことがトラブル回避につながります。
主に以下の2つの条件を満たしていれば、クーリングオフを利用できます。
・契約書面を交付されてから8日以内
・事業者側からの不意打ちの営業を受けて、契約を交わした(消費者の意思で営業所・店舗に行っていない)
外壁塗装では、訪問営業によって契約を取ろうとする業者もあります。断りにくいという理由などで契約してしまい、契約後に相場より高いことなどに気が付いた場合は、クーリングオフ制度を利用できます。
ただし、クーリングオフ制度は有効な期間や条件などがあるため、「契約を取り消したい」と感じたときはできるだけ早く行動することが大切です。
たとえば、国民生活センターや住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどに相談するほか、弁護士に相談するのもおすすめです。
工事確認完了書にサインしている場合でも、明らかな業者の不正であれば、返金や補修を受けられる可能性があります。また、トラブルのときにスムーズに対応するためにも、契約書や見積書などの書類や写真などは一定期間保管しておくようにしましょう。
今回は、外壁塗装の優良業者の探し方や選び方、業者とトラブルになったときの対処法などを解説しました。
外壁塗装は定価がなかったり、訪問営業がしやすかったりすることなどから、相場よりも高い費用を請求したり、手抜き工事をしたりする業者がいるのも事実です。
しかし、悪徳業者は一部であり、施工品質が高く、丁寧なサービスを実施している業者がたくさんあります。
ぜひ今回の記事を参考に、業者の探し方や選び方のポイントを押さえて、納得できる外壁塗装を実施してみてください。
とはいえ、外壁塗装は何度も経験するものではないため、業者の探し方や選び方に迷うケースも少なくありません。
そこで今回は、外壁塗装の優良業者の探し方・選び方について解説します。万が一、業者とトラブルになった場合の対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装の業者の種類と特徴
ひとえに外壁塗装業者といっても、さまざまな業態に業者が存在します。
もちろん、会社ごとに違いがありますが、業態によっても得意としている要素や特徴が異なり、まずはどのような業態の業者があるのかを特徴を含めて把握することが大切です。
ここでは、外壁塗装の主な業者の種類と特徴を解説します。
ハウスメーカー
ハウスメーカーには明確な定義がないものの、一般的には全国に拠点を持ち、戸建ての住宅設計や施工を行う会社のことを指します。宣伝広告を積極的に行い、全国的に名前が知られている企業が多くあります。実際に自宅をハウスメーカーで建てた方のなかには、外壁塗装もハウスメーカーに依頼したいと考えている方が多いのではないでしょうか。
ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリットとしては、丁寧なフォローを受けられることに加え、質の高い施工を期待できる点です。自社のブランディングを確立しており、全国的な知名度も高いため、サービス体制や施工品質の管理を徹底している傾向にあります。
しかし、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼しても、実際に施工するのはハウスメーカーではなく、下請けの専門業者である点には注意が必要です。
そのため、「依頼者→ハウスメーカー→施工業者」といった流れになり、ハウスメーカーと施工業者の双方に作業料やマージンなどの費用が発生し、外壁塗装の費用が高額になりがちです。
工務店
工務店は、特定のエリアで地域密着型で経営し、新築の施工やリフォームなどに対応しているところを指します。自宅を工務店で建てている場合、外壁塗装も工務店に依頼したいと考えている方が多いのではないでしょうか。工務店の場合、ハウスメーカーほどプランが規格化されていないケースが多く、外壁塗装の予算をふまえて柔軟に提案してくれることが特徴です。
ただ、工務店もハウスメーカーと同様に、実際に施工するのは下請け業者であるため、中間マージンが多くかかる分、施工費用はやや割高になりやすいことが注意点です。
リフォーム業者
リフォーム業者は、名前のとおりリフォームを専門に行っている業者のことを指し、内装リフォームや水回りの設備の交換をはじめ、外壁塗装にも対応しています。ハウスメーカーに比べると会社の規模は小さいことが一般的ですが、外壁塗装以外のリフォームもまとめて依頼できることがポイントです。そのため、外壁・屋根塗装はもちろん、内装のクロスの張り替えやキッチンの交換など、さまざまなリフォームをまとめて依頼できます。
ただし、リフォーム業者であるからといって、必ずしもすべてのリフォームの施工品質が高いというわけではありません。内装リフォームが得意なところもあれば、外壁塗装を得意としているところもあり、業者によって施工品質に差が出やすいことは注意点です。
地元の塗装専門業者
外壁塗装を依頼するうえで、最もおすすめできるのが地元の塗装専門業者です。CMやWeb広告などではなく、チラシや看板を使って特定のエリアでマーケティングしているケースが多いほか、紹介や口コミなどで顧客を獲得しているところが多い傾向にあります。
塗装を専門としている分、施工品質が高いことが多いうえに、完全自社施工を採用しているところなら中間マージンが発生せず、費用を抑えやすいことが特徴です。
ただし、塗装専門業者のなかには、相場より高い施工費用を請求したり、手抜き工事をしたりするような悪徳業者もゼロではないため、業者の見極めを行う必要があります。
外壁塗装業者を探す方法
外壁塗装といってもさまざまな業態を持つ業者があり、それぞれの違いについて理解できたのではないでしょうか。
ハウスメーカーや工務店に依頼する場合は、自宅を建ててくれたところに相談するだけで済みますが、施工品質や安さを期待して塗装専門業者に依頼する場合、自分で業者を探さなければなりません。
そこで、外壁塗装業者を探すときにおすすめの方法を解説します。
インターネットを使って探す
最も手軽に業者を探すなら、インターネットを利用するのがおすすめです。インターネットを使って外壁塗装業者を探すときは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索する、もしくは一括見積サイトを利用するのが一般的です。
キーワード検索
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、キーワードを入力して検索する方法があります。たとえば、「外壁塗装 〇〇市」というキーワードで検索すれば、検索結果画面に〇〇市で外壁塗装を行っている業者のホームページがたくさん表示されるでしょう。そして、ホームページや施工実績などを見て、気になる業者に問い合わせを行います。
業者に問い合わせを行うと、現地調査や見積もりの提示があり、内容や保証内容などに納得できれば依頼する流れとなります。
一括見積もりサイトを使う
インターネットを使って業者を探す場合、一括見積もりサイトを利用するのもおすすめです。一括見積もりサイトとは、依頼者と外壁塗装業者をマッチングさせるサイトのことであり、エリアや希望条件を入力すると、マッチする業者を複数紹介してもらえます。
紹介された複数の業者から見積もりを取ったり、施工内容を聞いたりして比較したうえで、最終的に一社に決めるという流れになります。ただし、一括見積もりサイトで紹介された業者と契約しなければならない決まりはないため、自分で探した業者と契約することも可能です。
一括見積もりサイトを利用すれば、まとめて業者を比較できることがメリットですが、複数の業者とやり取りしなければならないためやや手間がかかります。
知人に紹介してもらう
知人のなかに外壁塗装を行った方がいる場合、積極的に情報収集し、知人が業者のことを高く評価しているなら紹介してもらうのもよいでしょう。信頼している知人からの紹介であれば、安心して施工を任せられるはずです。
ただし、知人にとっては優良業者であっても、依頼者にとっては予算が合わなかったり、希望の条件を満たしていなかったりするケースもあるため、紹介されたとしてもきちんと見極めることが大切です。
チラシ・広告をチェックする
外壁塗装業者を探すときは、チラシや広告をチェックするのも方法の一つです。チラシや広告を見た方限定のお得なプランを用意していることもあります。
ただし、チラシや広告の情報だけで業者の良し悪しを判断することはむずかしいため、気になる業者がある場合は、口コミサイトや施工実績などを確認したうえで、相談してみるのがおすすめです。
外壁塗装は悪徳業者が多いって本当?その理由とは?
「外壁塗装は悪徳業者が多い」と聞くこともあり、決して安くない費用がかかる分、より慎重に選びたいと考えている方が多いでしょう。
では、なぜ外壁塗装は悪徳業者が多いと言われるのか、理由を見ていきましょう。
定価がない
家電製品や自動車などは、メーカーが定価を設定しており、定価を元に各販売店が店頭の値段設定を決めるのが一般的であるため、販売店ごとに大きな価格差が出ることはありません。しかし、外壁塗装には定価がなく、塗料代や人件費、足場代、養生費用など、項目ごとに業者が設定している金額が異なります。先ほど解説したとおり、業者の運営体制によって必要なマージンなども変わってくるため、塗装工事には定価が存在しないのです。
また、外壁塗装は一軒ごとに必要な塗装面積や外壁の状態、周辺環境なども異なります。そのため、インターネットなどで出てくる相場と単純に比較することができず、業者の提示している金額が相場通りなのか、高いのかを簡単に判断できません。
このように、外壁塗装には定価がないことを利用して、あえて相場より高い金額を提示してくる業者もあるため、悪徳業者が多いと言われる理由の一つとなっています。
顧客が知識を持っていないことが多い
外壁塗装は、顧客が知識を持っていないケースが多いことも悪徳業者が多くなりがちな理由の一つとなっています。外壁塗装は10年に一度行うのが目安となっており、グレードの高い塗料ならさらに塗り替え頻度を抑えられるため、数回しか行うタイミングがありません。
実際に、外壁塗装の工程や塗料の種類などについてまったく知らないまま依頼する方も多く、知識がないため業者に任せっきりになるケースが多くあります。
このように、外壁塗装について詳しい方が少ないことから、業者が相場より高い見積もりを提示したり、手抜き工事をしたりしても気付かれにくいため、悪徳業者が多くなっています。
施工完了後すぐに施工品質を判断できない
外壁塗装は、施工完了後すぐに品質をチェックできないことも原因の一つです。外壁塗装の施工品質が良いかどうかは、実際に年数が経ってみて塗料の持ちがよいかどうかが重要なポイントとなります。
施工完了後すぐに状態で外壁の状態をチェックし、一見、きれいに塗装されているように見えても、たった数年で塗膜が激しく劣化し始めてから「手抜き工事をされていた」と気が付くケースも少なくありません。
外壁塗装の施工後は、塗り残しやムラなどの明らかな症状がない限り、きちんと施工されているように見えます。しかし、きれいに見えても、悪徳業者に依頼している場合、塗装工程を飛ばしていたり、契約とは異なるグレードの低い塗料が使われていたりすることがあるのです。
しかし、施工から数年経った後に不具合を指摘しても、取り合ってもらえず泣き寝入りすることになるでしょう。
外壁は外から見えるため飛び込み営業をしやすい
外壁は外から見えることから、飛び込み営業をしやすいことも理由の一つです。たまたま通りかかった様子で、
「外から見ても外壁が劣化しているのがわかったため、お声かけしました」
「外壁が劣化しているため、早く外壁塗装をすべきです」
などと言って、突然営業をかけても、契約を取りやすいからです。
しかし、優良業者なら、紹介や口コミなどで顧客が集まってくるはずなので、そもそも飛び込み営業をする必要がありません。突然業者が家に来ている時点で、「本当に信頼できる業者なのだろうか?」という視点を持つようにしましょう。
とくに、地震や台風の後は外壁にはがれやひび割れが生じやすいため、飛び込み営業が増える傾向にあります。
信頼できる外壁塗装業者を見つけるためのポイント
外壁塗装は少なくとも数十万円、規模や塗料の種類によっては100万円を超えるケースも珍しくありません。
高額な費用がかかるうえに、大切な住まいに関連することであるため、信頼できる業者に任せたいと考えている方が大半でしょう。
ここでは、信頼できる外壁塗装業者を見つけるためのポイントを解説します。
相見積もりを取る
業者を選ぶときは、相見積もりを取ることがポイントの一つになります。相見積もりを取るといっても、業者の数が多すぎるとやり取りが大変になるため、2~3社に絞って行うことをおすすめします。
相見積もりを取ることで、自宅の外壁塗装にかかる費用の相場を見極めやすくなるほか、見積もりを取る過程でどのような点検を実施しているのか、対応は丁寧かなどを見られるため、信頼できる業者を見つけやすくなります。
自社施工をしている
外壁塗装業者を選ぶときは、「自社施工」で対応している業者を選ぶようにしましょう。自社施工とは、下請け業者に依頼することなく、点検や見積もり作成、施工、アフターサービスなど、外壁塗装にかかるすべての工程を自社スタッフで対応することを指します。
下請け会社に依頼しない分、中間マージンがかからず費用を抑えやすいうえに、常に自社のスタッフが対応するため、施工品質にバラつきが出にくいという魅力もあります。
施工実績を公開している、件数が豊富
信頼できる外壁塗装業者は、施工実績をホームページで公開しており、なおかつ件数も豊富であることが特徴です。これまでの施工実績は、顧客からの信頼を獲得するための重要なポイントになるため、施工品質に自信がある業者は、積極的に実績を公開している傾向にあるからです。
反対に、施工実績をほとんど公開していなかったり、頼んでも見せてくれなかったりする場合は、施工品質に問題があったり、顧客とトラブルになったりしていることが考えられます。
口コミでの評判がよい
外壁塗装業者を選ぶときは、ホームページの内容や施工実績を確認することも大切ですが、口コミをチェックすることもポイントです。ホームページの内容は業者が制作会社などに依頼して作ってもらっているケースが一般的であるため、業者にとって悪いイメージになるようなことは書かれていません。
一方、口コミサイトなどは、実際の顧客の声が反映されているため、施工品質や丁寧なサービスを実施しているかなどを確認するのに役立ちます。
担当者の対応が誠実
外壁塗装業者を選ぶうえで、担当者の対応も重要なポイントになり、以下のような対応をしてくれる担当者なら、信頼性が高いといえるでしょう。・連絡・対応が早い
・点検や施工の様子を写真で共有してくれる
・提案や見積もりが明確
・専門知識がある
・施工や塗料のデメリットについてもきちんと説明してくれる
反対に、レスポンスが常に遅い場合はトラブルが発生していて対応に追われている、写真で施工の様子を共有してくれない場合は隠さなければならないことがあるといったことが予想されます。
担当者の対応が施工品質に関係することも多いため、少しでも不信に感じたら依頼をやめましょう。
見積もりが丁寧でわかりやすい
業者から見積もりを受け取ったら、つい総額だけに注目してしまいがちですが、細かな内容についてもチェックすることがポイントです。なお、外壁塗装にかかる費用は以下の4項目に大別できます。人件費や運営費などは見積書に記載されないものですが、「塗料・材料費」「足場代」の内容が細かく記載されているか確認しましょう。
・塗料・材料費
・足場代
・人件費
・諸経費・運営費
使用製品(塗料)、器具、数量(施工面積)、単価などが明記されていれば、丁寧でわかりやすい見積もりだといえるでしょう。
反対に、「外壁塗装費用 一式」としか記載されていない見積もりもあり、何にどのような費用が発生しているのかわからず顧客に対して不親切であるうえに、簡単に費用を上乗せできるため、信頼性が低いと判断できます。
保証やアフターサービスがある
外壁塗装業者を選ぶときは、保証やアフターサービスについても確認してみましょう。施工品質の高い業者であれば、自信がある分、保証期間が長く、定期点検もセットになっているはずです。一方、手抜き工事をするような悪徳業者である場合、数年後に塗膜の剥がれが発生する可能性が高いことなどから、保証やアフターサービスが充実していない傾向にあります。
ただし、保証期間だけでなく、どのようなケースを補償してくれるのかなど、保証や点検の内容についても確認しておくことが大切です。
万が一のために!外壁塗装業者とトラブルになったときの対処法
優良業者を見分けるためのポイントを解説しましたが、それでも外壁塗装業者とトラブルになる可能性がゼロになるとは言い切れません。
ここでは、万が一のために、外壁塗装業者とトラブルになった場合の対処法を解説します。
不具合があるときは「工事確認完了書」にサインしない
外壁塗装では、施工が完了したら、最終チェックにあたる完了検査が行われます。完了検査では業者によるチェックも行われますが、施主もチェックするのが基本であり、塗り残しやムラなど気になるところがないか確認し、完了検査が終わったら「工事確認完了書」にサインをして終了となります。
もし、完了検査の時点で気になる箇所があればその場で指摘に、簡単に工事確認完了書にサインしないようにしましょう。仮にサインをしてしまうと、チェックを終えたとみなされ、足場解体が始まってしまうからです。
不具合をその場で指摘するのは気が引けるかもしれませんが、気になることはその場で指摘し、必要に応じて補修してもらうことがトラブル回避につながります。
クーリングオフを利用する
クーリングオフとは、訪問営業など業者側からの不意打ちの営業によって意志がはっきりしないまま契約してしまった場合、契約を解除できるという消費者を守るための制度です。主に以下の2つの条件を満たしていれば、クーリングオフを利用できます。
・契約書面を交付されてから8日以内
・事業者側からの不意打ちの営業を受けて、契約を交わした(消費者の意思で営業所・店舗に行っていない)
外壁塗装では、訪問営業によって契約を取ろうとする業者もあります。断りにくいという理由などで契約してしまい、契約後に相場より高いことなどに気が付いた場合は、クーリングオフ制度を利用できます。
ただし、クーリングオフ制度は有効な期間や条件などがあるため、「契約を取り消したい」と感じたときはできるだけ早く行動することが大切です。
相談窓口を利用する
外壁塗装の施工後に手抜き工事や施工不良が発覚し、業者が交渉に応じてくれない場合は、相談窓口を利用するのも方法の一つです。たとえば、国民生活センターや住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどに相談するほか、弁護士に相談するのもおすすめです。
工事確認完了書にサインしている場合でも、明らかな業者の不正であれば、返金や補修を受けられる可能性があります。また、トラブルのときにスムーズに対応するためにも、契約書や見積書などの書類や写真などは一定期間保管しておくようにしましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装の優良業者の探し方や選び方、業者とトラブルになったときの対処法などを解説しました。外壁塗装は定価がなかったり、訪問営業がしやすかったりすることなどから、相場よりも高い費用を請求したり、手抜き工事をしたりする業者がいるのも事実です。
しかし、悪徳業者は一部であり、施工品質が高く、丁寧なサービスを実施している業者がたくさんあります。
ぜひ今回の記事を参考に、業者の探し方や選び方のポイントを押さえて、納得できる外壁塗装を実施してみてください。
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